TKA後のアライメントと術後1年の身体機能

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人工膝関節全置換術(TKA)において、

インプラントのアライメントと回旋設置位置は非常に重要です。

アライメントや設置位置が悪いと、

摩耗や緩み、膝蓋大腿関節の問題につなが流と言われています。

 

今回は、

インプラントのアライメント・設置位置と

身体・膝関節機能についてのお話です。

 

 

 

 

対象は159人とし、5例以外は後十字靭帯温存型(CR)を用いました。

 

術後リハビリはパス通り行いました。

 

術後6ヶ月においてCTにてアライメントを測定しました。

 

術後1年においてKSSを測定しました。

 

アライメントの誤差±2度以内を「よいアライメント」、

2度以上の誤差を「悪いアライメント」とした

 

また、

アライメントの誤差を足し、

総アライメント誤差を計算しました。

総アライメント誤差は

6度以下群と6度より大きい群の2群に分けました。

 

比較は、

良いアライメント群と悪いアライメント群の術後1年のKSS、

総アライメント誤差6度以下群と総アライメント誤差6度より大きい群の術後1年のKSSを比較しました。

 

 

 

 

それでは結果です。

冠状面における大腿骨の

良いアライメント群は、

悪いアライメント群より術後1年のKSSが有意に良い結果でした。

 

また、

総アライメント誤差が6度以下群は、

総アライメント誤差が6度より大きい群より術後1年のKSSが有意に良い結果でした。

 

 

 

 

今回は、

冠状面の大腿骨のアライメント、

総アライメント誤差において有意な差を認めました。

 

良いアライメント群と悪いアライメント群のKSS、

総アライメント誤差6度以下群、総アライメント誤差が6度より大きい群、

それぞれにおけるKSSの得点は10点以上開きがありました。

 

このKSSの10点の差は、

歩行でみると、

どこまでも歩ける人と歩けない人、

杖が不必要か2本使うか、

階段昇降でみてみると、

手すりをもつか持たないかぐらいの違いがあります。

 

ほんの10点ですが、これくらい大きな違いがあります。

 

 

理学療法士は手術に直接関与することはできないため、

アライメントに対して能力は発揮できません。

 

しかし、

術後のレントゲンや手術所見からアライメントの誤差を把握することができますので、

アライメントを確認し、

「この症例は1年後膝が十分機能しない可能性があるな。。。」とか

「アライメントが良好なのでパス通りでOK!」など、

術後1年を予測してリハビリを進めることができます。

 

特に、アライメントが誤差が大きい場合は、

膝関節機能の改善の代わりに

股関節や足関節の代償動作の学習や、

歩行補助具、環境設定を術後早期から検討する根拠にもつながります。

 

 

 

昨今、

様々な術後のデータが報告されています。

このような術後データを用い、

担当している症例の現在地の確認および今後の予測を科学的に把握することは、

できることとできないことの分別や、

治すことができるものを治すことができる理学療法士になるために重要です。

 

 

 

本日は以上です。

合わせて読んでおきたい記事:  神経筋電気刺激療法(NMES)の効果について
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